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4月15日

明日はデモが予定されてるらしい。学校の留学生のお世話係りに聞いたら、実行されるかもしれないとのこと。どっちかというと、デモをやってくれると危ない人が一箇所に集まってくれて助かるけど、当局が強引に押さえ込もうとしているから、そのエネルギーがアドホック的に発散されるんじゃないかと心配。

といいながら、今晩もこれから飲みに行くのだけど。外人と一緒だから大丈夫かな。というか、外人は勿論抗日運動なんて気にしていないから、平気で誘ってくるんだよね。

でも、この緊張感って、テキサスにはなかったな。のんびりした暮らしに飽きてこっちに来たけど、本当にテキサスの生活とは大違いだ。

で、なんか政治ネタばかりなので、今日中国語の授業で教えてもらったちょっとした占い?

質問:あなたはゆで卵と生卵を一つずつ持っています。さて、その2個の卵を木の上、水の中、土の中、自分のポケットの中どこに保管しますか。2個とも一緒の場所に置いても良いし、別々においても良いです。


この続きはまた後で。
# by voxvoxvox | 2005-04-15 19:20

4月14日

思い出した。

今日の授業の最初に教授が、中国では”中庸”という概念が主流を占め、短期的には極端に走っても必ず、最後は中庸になると強調していた。これは、今の学生のデモ騒ぎを指しているのであろう。彼からすると、あの文革ですら、終わったのだからということなのだろう。

欧米人は中庸という概念がさっぱり理解できていないようだったが、日本人はそういう意味で得である。といっても、私もよく分かっているわけでないが。

ちなみに、ヨーロッパ人はどうしても宗教と儒教をとらえる。でも、唯物主義の共産党へ入党するには宗教を捨てなければならないから、それと両立するとなると、宗教であってはならないのだよね。でもでも、中庸とかは四書五経の世界だから、儒教より前か。。。
# by voxvoxvox | 2005-04-15 00:32

4月15日

今日も歴史の授業。だが、今日の教授は大学のお偉いさんで50代。

教授は紀元前から長々と説明をしだすが、イタリア人が手を上げて、昔の話はいいからあなたが経験した最近の話をしてという。ありがちなのだが、中国人は昔、中国が世界で一番栄えてきた頃の話をして中国はすごいんだという話をしたいのだが、我々が聞きたいのは彼らにとって恥部である近現代史。

でも、例えば、小麦や大豆が中国原産だとかそういう話は多少勉強になった。16世紀に米大陸の発見でとうもろこしとジャガイモが入って生産性が急に上がり人口が急増したのは中国も一緒らしい。でも、19世紀に欧米が中国を侵略しだしてから人口増が急減する。具体的に1741年から1790年までの人口増加率は1.4%なのに、1835年から1950年までは0.28%。これは小さい違いかと思うかもしれないが、前者が人口を1億4千万から3億に倍増以上なのに、後者は4億から5億5千万にしか増えていない。

今日の話の白眉は教授自身の文化大革命の経験。

彼は文革期に高校に通っていたという事実で、農村に送られ6年間を過ごした。奥さんは10年だったそう。文革が放棄されて大学が再開された翌年の1978年に大学入試に合格して、大学に見事戻ったらしい。でも、現地の農村で結婚したりしていたら、もうそれで未来はないし、いつ終わるか分からない文革の中で6年というのはとてつもなく、長い時間だろう。当時、大学には高校一年生でも試験に受かれば入れたので、大学は14歳から29歳まで平均23歳くらいが平均だったそう。

そういう未来がない、いくら勉強してもそれが役立つどころか周りからつるし上げられる危険が高くなるだけの状況で、何が彼を勉強させたのか?それは、彼の学問をすることでしか世の中は良くならないという確信だったという。

一般に、インテリを農村に送ったのは農民の生活を学ぶ再教育のためといわれているが、教授によると、インテリを都会においておくと吸収する仕事もなく浮浪者が多くなり歌劇になって危ないので、農村に送っただけだという。当時は大躍進の失敗の直後で、工場での仕事なんてまともなのはなかったそうだ。これは、文革後も、都会に行っても産業が壊れてしまっていて仕事がなく、都会に戻れなかった人は多いそうだ。

教授は、蒋介石に毛沢東が勝った理由として、大地主に基盤をおいていた蒋介石に対し、零細農民に対して大地主の土地を解放して庶民の支持を得たからと強調していた。この国では、今起きているデモもそうだが、学生が先走るがそれでは世は変わらない、庶民を動かさないと世の中は変わらないんだと言いたげだった。

以上で、よく分かるように、文革を否定する考え方は中国では一般的であるし、また、共産主義が機能しなかったというのも、普通に話されている。毛沢東は7割良いことをし、3割間違ったことをしたというのが人口に膾炙した評価らしい。ただ、それと、共産党の一党独裁批判とは別である。共産主義はなくなったが、依然として、一党独裁は続いている。

少し話がずれてしまったが、この教授のような苦学をしている人が率いているこの学校は強いと思う。ぐんぐんランキングがのびてるはずだ。CEIBSは今やFinancial Timesでは22位。University Of Texasとどっちを選ぶかといわれたら、今からだったら、CEIBSかな。

というのも、やっぱり、テキサスよりもこっちのほうが、やはり、中国語が学べるし、中国ビジネスが学べる。今や、上海駐在といったら企業でもエリートだから、留学中にそういう人と人脈が作れるのも大きい。

一方、テキサスのよさというのは、やっぱり、アメリカの考え方が分かること。ビジネスの手法ではどうしてもアメリカのほうが進んでいるから、特に、ファイナンスをやりたいのなら、アメリカが良いのであろう。これは教える内容が違うというわけでなく(テキサスのほうが規模が大きいのでElectiveが多く、専門的に勉強できるというのはあるが)、やはり、学校は学生によるので、学生がやっぱり、アメリカの学校の学生のほうが、合理的に考えるのである。だから、合理的に考える考え方を身につけたいならアメリカ、とにかく、ビジネスの伸びているところでチャンスをつかみたいのなら、上海かな。

後、生活は上海の今や東京とほとんど変わらない遊ぶところから日本食なんでもありの生活と、テキサスののんびりして落ち着いた生活と、これは好みの問題だな。どっちも、そういう意味では良いところです。ちなみに、University Of TexasのあるAustinはサボテンばっかりというテキサスのイメージとは大違いで、緑溢れる全米住みやすさランキングTOP3の常連の都市で、DELLをはじめ、IBM、Motorolaなど色々な企業があって、かなり!かなり!いいところです。
# by voxvoxvox | 2005-04-14 23:32

4月14日

固い話題が続いたので。

中国語の先生によると、中国の誇れるもの3つ。

1四川的熊猫(四川のパンダ)

2北京烤鸭(北京ダック)

3上海男人(上海の男)

だそうだ。1,2位は納得がいくとして3位が何でかというと、①優しい、②お洒落、そして③家事をするというのだ。

お洒落と言うのは納得しがたいが、他地域に較べて相対的にというなら、分からないこともない。女性の服装は上海の場合、千葉レベル(失礼!)に来ているが、男性の場合、ちょっとまだ、日本の田舎レベルにも達していない。けど、気を使っているところだけでもましか。ちなみに、世界的にはやっぱり、イタリア人かな。アメリカ人は論外で、イタリア人でおしゃれでない人には会ったことがない。それも、色々なカラフルな色を着こなすのがすごい。

言葉も、中国人の男性は一般的に強いアクセントでしゃべるが、上海の男はそれ程強くなく、
それがお洒落らしいのだ。確かに、上海語はあまり汚くなく耳障りが悪くない。よく、彼らは日本語と耳障りが似ていてお洒落だと言う。確かに、アジア系の言語の中では日本語は聞いてて綺麗ですよね。

ところで、家事だが、上海の男は食事も作るらしい!っと、何で驚くかというと、上海の若い女性で食事を作る人って本当に居ないらしいのだ。女性の考え方や行動様式では既に、東京を抜いているんじゃないかと思う。これは、共産主義の時代から(今でも、一応そうだが)女性の社会進出が一般化されているからだろう。

男は大変だ!
# by voxvoxvox | 2005-04-14 03:03

4月13日

NHKは未だ、トップニュースで伝えているが、大分落ち着いてきた気がする。

注目は今日になって、Yahoo Chinaの見出しにも、突然、北京のデモの中国の公式回答というニュースが載った事だ。こんなのが突然出てくると、日本じゃ、その報道のあり方のほうが大議論になりそうだが、この国でそんなことを言ってもしょうがないので。

内容は、日本が教科書問題を中心に謝罪すべきだとか安保理常任理事国のいすはこのままでは認められないとかありきたりのもの。NHKのニュースでやっていたが、
最初:デモで何も損害は生じていない
次に:デモの損害に対して謝罪する
今回:日本の自業自得で謝罪するのは日本だ
という流れで、どんどん時とともにコメントが変わり、最後に公式コメントが出るのは面白い。

そういえば、9.11のとき、たまたま南米に居てCNNの英語版とスペイン語版を同時に見ていたのだが、全くスタンスが違った。スペイン語は淡々とNHKとほぼ同様の調子で事実を伝えていたが、英語版は翌日になるともう、兵学校からのレポートが始まったりこれは戦争だと強い調子で言ったり。それを考えると、今回の日中の報道のギャップも理解できるところはある。

また、中国人に批判的なことばかり書いてきたが、日本人だって勿論偏っている。戦後のアメリカ統治の影響で、日本人ではアメリカ嫌いがまれで面白いことに我々みたいに留学すると教えられたアメリカと現実のアメリカのギャップに多くの人がアメリカに幻滅し嫌いになる。(例えば、人種差別や階層社会=アメリカのほうが日本よりよっぽど学歴社会である)また、去年の大統領選挙で焦点が当たったアメリカの保守性もそのひとつである。面白いことに、もともとアメリカは2大政党が保守とリベラルで争っているのだが、たまたま日本の統治のときにアメリカでは反対派が多すぎて理想を実現出来ない一派が日本に来て、極めてリベラルな福祉国家を作ったのである。よって、日本からアメリカを見ると非常に保守の弱肉強食の冷たい社会に見えるのである。ここら辺は歴史の偶然なのだが、日本人は日本人固有のものと思っている。それが違うのは、戦前の財閥資本主義の搾取振りをみれば分かるところである。

BBCニュースは特集をやっていたが、私の愛読しているNY Timesは昨日から、ネット上では記事が見つからない状態で、世界的な関心はこんなものなのでしょう。学校の欧米人も感心ななさそうだし。

実際、テキサスのどひまな同級生達と親以外は私に大丈夫かという連絡は来ない。多分、私が南米にいてクーデターに遭遇したりしていることを知ってるからたいしたことがないと思ってるのだろう。
# by voxvoxvox | 2005-04-13 13:05